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VRのメディアとしての特性と可能性を遠回りしながら探るブログ

『映画技法のリテラシーⅠ』メモ② / 照明

照明には様々な種類のスタイルがある。キーと呼ばれる基調照明となる明るさがあり、そのキーによって映画のテーマやムード、さらにはジャンルさえも決定しうる。

 

■ハイキー

明るく、派手で、曖昧な影は作らない。コメディやミュージカル。

 

■ハイコントラスト

明暗の層がくっきりと分けられ、暗闇が劇的な効果を生み出したりする。

悲劇やドラマ。

 

■ローキー

ぼんやりした影や光の溜まり。ミステリーやスリラー、ギャング映画。

└?

様々なキーが組みあわされて使われている。例えば背景はローキーで、手前だけ少しハイコントラストにするなど。

 

明と暗は、人類の夜明け以来象徴的な意味が付与されてきた。

レンブラントやカラバッジョも光と影の対比で心理的な効果を狙った。

一般的には、暗闇を恐怖や悪意、未知なるものを示すために使い、光を安心や美徳、真実、喜びを示すものとして使用してきた。

 

わざと明暗を逆転させて観客の予想を裏切るものもいる。

ヒッチコックは、観客に揺さぶりをかけようと、まばゆい光の中でもっとも凄惨な暴力的なシーンを起こさせた。

 

焦点移動:観客の視線を様々な距離へと導く。

 

 

 

「力がなければ責任は伴わないか?いや、それ違う。」

キックアス